桜、散る。
季節の変わり目で、気温、天候など目まぐるしく変化していますね。
不調の出やすい時期ですが、皆さま、睡眠は十分にとれていますか?
前回までに引き続き睡眠シリーズで書いていきたいと思いますよ!
世の中には「医学都市伝説」なるものがあり、その効果がはっきりしていないまま、言い伝えられてきたものがあります…
今日はその中のひとつ。
「レタスは不眠改善に効果がある!」
聞いた事がある方もいるのではないでしょうか?
実際のところどうなのか、調べてみました。
レタス(ちしゃ)
原産は地中海沿岸で、2500年前もペルシア王の食卓に供されていたという記録があります。日本には1000年前中国から伝えられたようですが、チシャの栽培は明治以降で、現在のような玉レタスが栽培されるようになったのは第二次世界大戦後のことです。古くから神経痛・不眠症に効くと言われています。
(『東方栄養新書』より)
では、レタスのどんな成分が催眠作用を持つのでしょうか。
レタスを切ると切り口からにじみ出る白い液体には、眠りを誘うラクチュコピクリンという成分が多く含まれています。眠気を誘うためには、メラトニンやセロトニンという睡眠誘導ホルモンが必要ですが、ラクチュコピクリンはそれと同じ働きを持っているそうです。さらにレタスには、鎮痛・沈静作用もあるので、ヨーロッパでは昔から薬として用いられてきました。
催眠効果はラクチュコピクリンの働きによるものだったのですね。
ラクチュコピクリンですって。なんだかかわいい名前ですね(笑)
と、いうことで
レタスには催眠効果や沈静効果を持つ物質が含まれていることは確かなようです。
「じゃあ、眠れない夜は睡眠薬代わりにレタスを食べよう」
と、思った方はちょっと待った!!
一般的な丸いレタスは、ラクチュコピクリンの量が少なく、大量摂取しない限り睡眠効果はないそうです。
また、中医学ではレタスは涼性の食品に分類されます。胃や腸を冷やす効果があるので、冷え性のある方がレタスを大量に食べようものなら、胃腸の調子を崩して「おなかが痛くて眠れない…」なんてことにもなりかねません。ご注意を(;´゚Д゚)