今日はコロナ、ではなく「凝るなぁ」のお話し。
そう、前回予告しておりました「肩こり」について書いていきたいと思います。
慣れない勉強のせいでしょうか…
鍼灸学校に通いだした頃からやたらと肩がこるようになりました。
肩こりの原因をネットで調べると、同じ姿勢、眼精疲労、運動不足、ストレスなどと書いてあります(当院の過去ブログにも原因が詳しく書いてありましたので、ぜひ読んでみてください)。
で、中医学では肩こりのメカニズムをどのように考えているのかというと、
中医学には「不通則痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。これは血行不良などで起きる痛みのことを表しており、肩こりも血行不良により起こると考えます。
血行不良の要因は、ストレスや目の使い過ぎ、偏食や暴飲暴食、冷えなどが挙げられます。
ストレスを感じると、体内を回るエネルギーの巡りが悪くなるので、同時に血がスムーズに流れなくなります。また、目を使いすぎると血を消耗しますので、血の流れに勢いがなくなり血流障害が起きます。さらに暴飲暴食により体内に不要物がたまるとドロドロ血になって血行不良を引き起こします。冬の寒さや冷房などで冷えたり、また風邪の初期でも筋肉が収縮して血流を悪化させます。
このようにして、血が流れにくくなると痛みが起こり、それが肩で生じた時に肩こりとして感じるのです。
東西両医学とも肩こりを改善する上で最も重要なことは、血流をよくすることだ、と考えるようです!
治療法はたくさんありますが、私が始めたのは、ヨーガ。
なぜヨーガだったかというと、
・大きく分けて東洋医学に分類される(諸説あり)ため、中医学の考え方と似ている。
・運動はしたいけど、走りたくない(人には向き不向きがありますからね)。
・瞑想に興味があった。
・一番近所のヨガ教室が、イ “トーヨー” カドーの入るビル内にあった(これはもう呼ばれているな、と。(たぶんちがう))
なんともお気楽に始めた訳ですが
しかし、ヨーガの世界は奥深かったのです…
ヨーガの根本経典である『ヨーガ・スートラ』には八部門のヨーガというヨーガの実践段階が教えられています。細かい内容は省きますが、本来のヨーガの最終目標は「精神の止滅」だそうです。その方法論のひとつとして姿勢を整え、呼吸を整え、そして呼吸や身体が伸びていく感覚に意識を集中させていくことで雑念を止める、つまり現在という一点に意識を限局させていき「無」になることを目標とします。
それを達成すると、その瞬間にあらゆる苦悩から解放されるという。
で、やってみたところ意外にキツい。身体が硬いからかやたらと痛い時もある。そうとう巡りが悪いのでしょうね…特に痛いぞ、小腸経ライン、膀胱経ライン!!
勝手にちょいちょい 休憩 瞑想を入れつつ、みっちり1時間。
しかし、効き目は抜群で、レッスン後は頭の中も身体もすごくスッキリします。
肩こりが楽になっただけでなく、なんとなく全体の調子がよい感じ。朝いちばんに「今日も元気にいったろかい!」という気分になる。
こういう生きる力、元気を生み出す力というのは、西洋医学よりも東洋医学の得意とするところでしょう。
もちろん鍼灸治療も肩こりに有効であることは言うまでもありません。
が、
運動は肩こり解消のみならず、学習、ストレス、うつなどにも様々な効果を発揮します。デスクワークの多い人にとって、運動は水泳でもランニングでもラジオ体操でもよいと思いますが、ヨーガもおすすめです。一緒に運動習慣始めませんか?
最後までお読み頂きありがとうございます。
肩がこるといけないので、今日はこの辺で。ナマステ。