2019年 11月

‌11月も後半になり、さすがに風が冷たくなってきましたね。

 

 

 

明日、22日から二十四節季における「小雪(しょうせつ)」に突入いたします。

色づいていた紅葉が落ち始め、山々ではチラチラと雪が降り始めるという意味です。

 

冬とはいえ、雪はさほど多くないということで「小雪」と呼ばれ、冬の入り口にあたります。

 

 

 

そして、季節の移り変わりに合わせて、人の身体も変化してゆきます。

 

昼夜や四季の周期に合わせた生活をすることが健康の基本ですから、暦を気にしてみることは、体調管理をする上で参考になりますよ!

 

 

 

さて、暦の上では冬の入り口を迎えますが、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」は今年はまだ吹いていません。

 

平均すると大体11月7~8日頃に吹くことが多いようなので、今年はすでに記録的に遅い木枯らし1号となりそうです。自転車通勤の私としましては、休日に吹いてくれないかな…などと都合のいいことを考えてしまいますが(;´・Д・)

 

 

 

ちなみに「木枯らし」とは、

 

晩秋から初冬にかけて吹く、最大風速が秒速8メートル以上の北寄りの風のことで、この風が吹くことは、西高東低の冬型の気圧配置を意味するそうです。

 

漢字一字で「凩」とも表現します。「凩」は国字(日本製の漢字)で、「こがらし」以外の読みはありません。

 

 

 

知っている言葉でも、漢字で書かれると読めない、あるいは簡単な漢字で書かれているのに読めないものってけっこうありますよね?

 

 

 

ここで突然ですが、漢字クイズ!!

「風」関連のこれらの漢字、みなさまは読めますでしょうか?

 

問1)戦ぐ

問2)楓

問3)颪

 

 

 

正解は…コレだ!!

 

 

 

解答1)そよぐ

「風にそよぐ」は「風に戦ぐ」と書きます。

「そよぐ」とは「風に吹かれて草や木の葉などが、かすかに音を立てて揺れ動く」(「デジタル大辞泉」より)という意味です。

 

ちなみに「戦く」だと、読みは「おののく」となり、「恐ろしさ、寒さ、興奮のために体や手足が震える」という意味になります。

 

 

 

解答2)ふう

一般的には「かえで」と読みます。しかし本来の「楓」はマンサク科のフウのことを指しており、カエデ科のカエデとは別種です。フウも紅葉することから、昔の人の誤解が定着したそうです。カエデを表わす漢字は「槭(せき)」。皇居の吹上御苑にはフウの巨木があるそうですよ。

 

 

 

解答3)おろし

山から吹き下ろす風のことをいいます。群馬県の空っ風は赤城颪とも呼ばれますが、一番有名なのは「六甲颪」ではないでしょうか。阪神タイガースの球団歌がパッと浮かぶと思いますが、タイガースの歌を「六甲おろし」というのは通称で、正式には「阪神タイガースの歌」というそうです。そのまんまですね~

 

 

 

なんだか、11月は「風」関連のブログ記事ばかりになってしまいましたねヽ(´ε`●)ゞ

インフルエンザ流行のニュースも出ております、みなさま「風」邪にはくれぐれもご注意くださいませ!

前回、めまい・ふらつきは、内風と関係がある場合が多い、ということをお話ししてきました。

 

 

 

今回は、めまいの原因と発生のメカニズムにはどのようなパターンがあるかを見ていきます。

 

 

 

めまいは、中医学の教科書「針灸学[臨床篇]」によりますと、

 

「目がかすんで目の前が暗くなるのを「眩」といい、ぐるぐる物が回って見えたり、物が揺れ動いて見えるものを「暈」という。この2つはよく同時に起こるので「眩暈」と称している」

 

とあり、

 

 

 

眩暈の起こるメカニズムとしては、

 

1、肝陽亢進

2、痰濁

3、気血両虚

4、腎精不足

 

の4つの分類が挙げてあります。

では、これらを解説していきます!

 

 

 

1、肝陽亢進

東洋医学の古典である「黄帝内経(こうていだいけい)」の中に「諸風掉眩、皆属於肝」との記載があり、これは「風によって引き起こされる症状は、ほとんど肝の臓に関連しますよ」という意味になります。

 

ならば、肝の臓の働きから説明しなければなりませんね!

やはり異常を知るには、正常を知ることが大切です。

 

東洋医学の肝の作用は①血を貯蔵し調節する「蔵血(ぞうけつ)作用」と②気を全身にまんべんなく巡らせる「疏泄(そせつ)作用」の二つがあり、体をのびのびした活動へと導く働きをすると考えます。そして、気を順調に巡らせることによって、ストレスから身を守る盾のような働きをしてくれています。これも疏泄作用によるもので、気が順調に流れていれば、身体の中に流れ込んできた嫌なことも病原体もすぐに体外へ排泄できるというわけです。

 

しかし、ストレスが長期間続いたり、許容範囲を超えた強いものであった場合、肝に変調をきたし、疏泄作用の低下が起こります。すると、気が身体を巡ることが出来ずに滞り(気滞)、滞った気から熱が生じます(火化)。というのも、気は活発に動き、本来熱を帯びたものだからです。自然界の法則では火(熱)は炎上性があり、風を生みます。すると頭痛、ほてり、めまい、けいれんのような上半身に熱がこもったような症状、さらには震えるような症状が出現しやすくなります。この気の上昇がもっとひどくなると、“中風”つまり脳卒中を起こすとされます。

 

特徴は、ストレスや情緒変動が引き金となって生じやすく、頭痛や耳鳴りを伴うことが多い等です。

 

 

 

2、痰濁

東洋医学における脾の臓は、胃とともに消化吸収を担い、エネルギーである気や血のもとの物質を作り出し、それらを全身に送り出す働きをしています。これを「運化(うんか)作用」といいます。体に必要な飲食物中の水分を吸収調節するのも運化作用の役割です。

 

飲食の乱れや水分摂取の過多などで、脾の機能が低下すると、水分が吸収されないでそのまま排泄されたり(下痢)、吸収された水分が運ばれず体内に停滞してドロドロの不要物である「痰湿」を生み出します。痰湿は気に伴って動くため、内風や火熱とともに頭部に上昇して耳付近で停滞すると、現代医学的疾患でいうリンパ水腫と同じ状態となり、メニエール症候群の症状(回転性めまい、嘔吐、耳鳴り)を呈します。

 

特徴は、吐き気や頭重感など湿っぽい症状を伴うことです。

 

 

 

3、気血両虚

東洋医学で脳は血や精や気という栄養物質によって養われ、正常に機能していると考えます。ですから、出血(吐血、下血、女性の不正出血)や胃腸の弱りなどにより栄養やエネルギーが吸収されなかったり、過労によってエネルギーや栄養を消耗しすぎていたりすると、栄養を運搬する気の力が弱まり栄養を頭部まで押し上げられなくなります。すると脳は栄養不足で機能低下をおこし、めまいが出現します。

 

特徴は、疲れた時や急に立ち上がった時にめまいやふらつきが起こりやすいことです。

 

 

 

4、腎精不足

腎には、脳を養う「髄」が蓄えられています。過労や加齢、慢性的な疾病によって腎が弱ると、髄が不足するため脳の機能低下が起こります。その結果めまいが出現します。

 

特徴は、健忘や判断能力の低下、聴力の低下などを伴いやすいことです。

 

 

 

10月から始めた「めまいシリーズ」でしたが、今日はもう11月も半ばヽ(゚Д゚;)ノ!!ハヤッ

台風の話をしていたのに、木枯らしの吹く季節ですね。厳しい冬の到来も間近に迫っています。ここでもう一度生活を見直し、風にも揺るがぬ丈夫な身体を作りましょう!

完。

前回までは、回転性のめまいは内耳と関係があり、浮動性のあるめまいは中枢神経系と関係がある、というお話をさせて頂きました。

 

 

 

今回からは「めまい」を東洋医学の見地から見てみます。

ではさっそく始めます!!

 

 

 

東洋医学では、めまいのような揺れ動く症状は、病邪のひとつである「風邪(ふうじゃ)」によるものと考えます。“邪”とはなにか?といいますと、本来、正常だったものが、異常に強く盛んになったものをいいます。

 

 

 

「風」でいえば、普通に吹いている風は何の問題もないのですが、異常な風、例えば季節に反した風が吹いた時や竜巻や台風などの強すぎる風などは、人体に害を及ぼす風、つまり「風邪」となります。この風は体の外側から人体を襲いますので「外風(がいふう)」と呼びます。

 

 

 

そして「外」があるなら「内」がある。

 

 

 

「自然界でおこる現象は、人間の身体にもおこる。」というのが東洋の発想ですから、人間の体内でも風が生まれることがあり、そのため風が吹いたような症状がおこる、と考えます。体内で生まれて内側から影響を及ぼす風なので、こちらを「内風(ないふう)」と呼びます。

 

 

 

内風が吹いたらどうなるのか?

 

 

 

日常感じている自然現象の性質は、そのまま邪の性質と症状になりますので、まるで風が木々を揺らしたり大地を吹き抜けたりするかの如く、人体にしびれ、けいれん、ふるえ、めまい、などの実際に体が動いたり、動くような感覚のある症状が出現します。

 

 

 

そして、内風があると外風の影響を受けやすくなりますので、風の強い春や大きな気圧の変化がおこる台風の時期はよりめまいを感じやすくなるのです。

 

 

 

今回はここまで。