病気、症状など

先日、患者さまのおひとりが、「富士山が白く雪をかぶっているよ」と教えて下さいました。

 

 

 

富士山に本格的に雪が積もり始めるのは9月の末頃からだそうで、そこから徐々に雪を積もらせていき、冬の富士山らしい姿になってゆくそうです。

 

 

 

さて、今週12月7日から、二十四節気における「大雪(たいせつ)」に入ります。

 

「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」(「暦便覧」より)

 

山の峰は雪をかぶり、平地にも雪が降るころで、本格的な冬の到来を意味します。

 

 

 

白く雪化粧した富士山が見えたことからも、季節が二十四節気通りに循環していることを実感しますね。

 

 

 

季節の移り変わりは、人の身体にも影響を与える、ということは何度かブログに書いてきました。

 

 

 

そこで今日は、冬の風や寒さに影響を受けることでよく見かけるようになる症状「痹証(ひしょう)」について書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

「痹証」とは中医学的な言葉で、風、寒、湿などの邪が、虚に乗じて経絡に侵入し、気血を阻滞した状態をいいます。

 

わかりやすく言えば、風、寒、湿という外界の自然現象が邪(外邪)となって体の弱って抵抗力のないところにとりつき、人体の肌表、経絡、関節などを侵して気血の運行がスムーズでないか不通になる病態です。

 

その結果、筋肉、骨、関節のだるい痛み、痺れ、重だるさ、運動制限、腫脹などの症状が現れます。

 

 

 

西洋医学的には、関節リウマチ、慢性関節炎、坐骨神経痛、頚椎症、五十肩、筋肉痛、痛風、神経痛、ぎっくり腰などが相当します。

 

 

 

「痹証」は侵入する邪の種類によって「風痹(行痹)」「寒痹(痛痹)」「湿痹(着痹)」そして、これに「熱」を加えて「熱痹」の4つに分けられます。

 

 

行痹は、風邪によって経絡が侵襲されたものをいいます。風は動的・流動的・軽い性質がありますので、痛みの箇所は一定ではなく、あちこちの関節や筋肉に症状が出ることが特徴です。他の痹証に比べ、痛みはあまり強くありません。初期では悪寒、発熱、ゾクッとするなどの症状を伴うこともあります。治療方法は「去風通絡、散寒去湿」(入ってきた風邪を外に追い出し、同時に冷えと湿気を取り除く)

 

 

痛痹は、寒邪によって経絡が侵襲されたものをいいます。寒邪には引き締め、固まりやすい性質がありますので、血流を著しく停滞させ、ギュッと縮こまらせるために関節が引きつり、曲げ難く、強い痛みが感じられます。痛みの部位は固定し動かず、刺されるような鋭い痛みが特徴です。痛みや引きつりがあるところは、冷やすと悪化し、温めると楽になります。治療方法は「温経散寒、去風去湿」(経絡を温めて冷えをとり、同時に風と湿を取り除く)

 

 

着痹は、湿邪によって経絡が侵襲されたものをいいます。湿邪は粘着で停滞させる性質がありますので、関節が腫れて、重く感じ、動かしにくく、固定した箇所の痛みで、時に皮膚や筋肉が痺れる症状も見られます。局所に冷感がある場合があり、雨が降った時や湿気の強い時に悪化し、乾燥したところにいると楽です。治療方法は「去湿通絡、去風散寒」(湿気を取り除き、経絡を通し、同時に風邪と冷えを取り除く)

 

 

熱痹の症状は、熱症状です。関節や筋肉が赤く腫れ、熱感をもつ炎症症状がメインとなってきます。冷やすと症状が軽減するという特徴があります。治療方法は「清熱利湿、去風活血」(熱と湿気を取り除き、同時に風を取り除いて血流を良くする)

 

 

 

痹証には、西洋医学では完治困難な疾患に位置づけられるものも含まれていますが、東洋医学では、その原因・治療法はとてもシンプルに整理されており、鍼灸治療をすることで良い結果を得ることはあります。

 

しかし、前述しましたように、この病態は「初めに虚ありき。」の前提がある通り、こういった関節痛や神経痛を起こす方は元々の体質にトラブルの原因があることが多いです。

 

つまり、過労、加齢、睡眠不足、暴飲暴食や偏食などで体に弱りがある方は、外からのあらゆる刺激に弱くなり、普段は何ともないような気候の変化も邪として受け入れやすくなるので、普段の生活から注意することが必要です。

 

 

 

では、皆さま、冬の寒さにお身体冷やさぬよう、大雪に 大切になさって下さいませ。

おわり!

‌11月も後半になり、さすがに風が冷たくなってきましたね。

 

 

 

明日、22日から二十四節季における「小雪(しょうせつ)」に突入いたします。

色づいていた紅葉が落ち始め、山々ではチラチラと雪が降り始めるという意味です。

 

冬とはいえ、雪はさほど多くないということで「小雪」と呼ばれ、冬の入り口にあたります。

 

 

 

そして、季節の移り変わりに合わせて、人の身体も変化してゆきます。

 

昼夜や四季の周期に合わせた生活をすることが健康の基本ですから、暦を気にしてみることは、体調管理をする上で参考になりますよ!

 

 

 

さて、暦の上では冬の入り口を迎えますが、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」は今年はまだ吹いていません。

 

平均すると大体11月7~8日頃に吹くことが多いようなので、今年はすでに記録的に遅い木枯らし1号となりそうです。自転車通勤の私としましては、休日に吹いてくれないかな…などと都合のいいことを考えてしまいますが(;´・Д・)

 

 

 

ちなみに「木枯らし」とは、

 

晩秋から初冬にかけて吹く、最大風速が秒速8メートル以上の北寄りの風のことで、この風が吹くことは、西高東低の冬型の気圧配置を意味するそうです。

 

漢字一字で「凩」とも表現します。「凩」は国字(日本製の漢字)で、「こがらし」以外の読みはありません。

 

 

 

知っている言葉でも、漢字で書かれると読めない、あるいは簡単な漢字で書かれているのに読めないものってけっこうありますよね?

 

 

 

ここで突然ですが、漢字クイズ!!

「風」関連のこれらの漢字、みなさまは読めますでしょうか?

 

問1)戦ぐ

問2)楓

問3)颪

 

 

 

正解は…コレだ!!

 

 

 

解答1)そよぐ

「風にそよぐ」は「風に戦ぐ」と書きます。

「そよぐ」とは「風に吹かれて草や木の葉などが、かすかに音を立てて揺れ動く」(「デジタル大辞泉」より)という意味です。

 

ちなみに「戦く」だと、読みは「おののく」となり、「恐ろしさ、寒さ、興奮のために体や手足が震える」という意味になります。

 

 

 

解答2)ふう

一般的には「かえで」と読みます。しかし本来の「楓」はマンサク科のフウのことを指しており、カエデ科のカエデとは別種です。フウも紅葉することから、昔の人の誤解が定着したそうです。カエデを表わす漢字は「槭(せき)」。皇居の吹上御苑にはフウの巨木があるそうですよ。

 

 

 

解答3)おろし

山から吹き下ろす風のことをいいます。群馬県の空っ風は赤城颪とも呼ばれますが、一番有名なのは「六甲颪」ではないでしょうか。阪神タイガースの球団歌がパッと浮かぶと思いますが、タイガースの歌を「六甲おろし」というのは通称で、正式には「阪神タイガースの歌」というそうです。そのまんまですね~

 

 

 

なんだか、11月は「風」関連のブログ記事ばかりになってしまいましたねヽ(´ε`●)ゞ

インフルエンザ流行のニュースも出ております、みなさま「風」邪にはくれぐれもご注意くださいませ!

前回、めまい・ふらつきは、内風と関係がある場合が多い、ということをお話ししてきました。

 

 

 

今回は、めまいの原因と発生のメカニズムにはどのようなパターンがあるかを見ていきます。

 

 

 

めまいは、中医学の教科書「針灸学[臨床篇]」によりますと、

 

「目がかすんで目の前が暗くなるのを「眩」といい、ぐるぐる物が回って見えたり、物が揺れ動いて見えるものを「暈」という。この2つはよく同時に起こるので「眩暈」と称している」

 

とあり、

 

 

 

眩暈の起こるメカニズムとしては、

 

1、肝陽亢進

2、痰濁

3、気血両虚

4、腎精不足

 

の4つの分類が挙げてあります。

では、これらを解説していきます!

 

 

 

1、肝陽亢進

東洋医学の古典である「黄帝内経(こうていだいけい)」の中に「諸風掉眩、皆属於肝」との記載があり、これは「風によって引き起こされる症状は、ほとんど肝の臓に関連しますよ」という意味になります。

 

ならば、肝の臓の働きから説明しなければなりませんね!

やはり異常を知るには、正常を知ることが大切です。

 

東洋医学の肝の作用は①血を貯蔵し調節する「蔵血(ぞうけつ)作用」と②気を全身にまんべんなく巡らせる「疏泄(そせつ)作用」の二つがあり、体をのびのびした活動へと導く働きをすると考えます。そして、気を順調に巡らせることによって、ストレスから身を守る盾のような働きをしてくれています。これも疏泄作用によるもので、気が順調に流れていれば、身体の中に流れ込んできた嫌なことも病原体もすぐに体外へ排泄できるというわけです。

 

しかし、ストレスが長期間続いたり、許容範囲を超えた強いものであった場合、肝に変調をきたし、疏泄作用の低下が起こります。すると、気が身体を巡ることが出来ずに滞り(気滞)、滞った気から熱が生じます(火化)。というのも、気は活発に動き、本来熱を帯びたものだからです。自然界の法則では火(熱)は炎上性があり、風を生みます。すると頭痛、ほてり、めまい、けいれんのような上半身に熱がこもったような症状、さらには震えるような症状が出現しやすくなります。この気の上昇がもっとひどくなると、“中風”つまり脳卒中を起こすとされます。

 

特徴は、ストレスや情緒変動が引き金となって生じやすく、頭痛や耳鳴りを伴うことが多い等です。

 

 

 

2、痰濁

東洋医学における脾の臓は、胃とともに消化吸収を担い、エネルギーである気や血のもとの物質を作り出し、それらを全身に送り出す働きをしています。これを「運化(うんか)作用」といいます。体に必要な飲食物中の水分を吸収調節するのも運化作用の役割です。

 

飲食の乱れや水分摂取の過多などで、脾の機能が低下すると、水分が吸収されないでそのまま排泄されたり(下痢)、吸収された水分が運ばれず体内に停滞してドロドロの不要物である「痰湿」を生み出します。痰湿は気に伴って動くため、内風や火熱とともに頭部に上昇して耳付近で停滞すると、現代医学的疾患でいうリンパ水腫と同じ状態となり、メニエール症候群の症状(回転性めまい、嘔吐、耳鳴り)を呈します。

 

特徴は、吐き気や頭重感など湿っぽい症状を伴うことです。

 

 

 

3、気血両虚

東洋医学で脳は血や精や気という栄養物質によって養われ、正常に機能していると考えます。ですから、出血(吐血、下血、女性の不正出血)や胃腸の弱りなどにより栄養やエネルギーが吸収されなかったり、過労によってエネルギーや栄養を消耗しすぎていたりすると、栄養を運搬する気の力が弱まり栄養を頭部まで押し上げられなくなります。すると脳は栄養不足で機能低下をおこし、めまいが出現します。

 

特徴は、疲れた時や急に立ち上がった時にめまいやふらつきが起こりやすいことです。

 

 

 

4、腎精不足

腎には、脳を養う「髄」が蓄えられています。過労や加齢、慢性的な疾病によって腎が弱ると、髄が不足するため脳の機能低下が起こります。その結果めまいが出現します。

 

特徴は、健忘や判断能力の低下、聴力の低下などを伴いやすいことです。

 

 

 

10月から始めた「めまいシリーズ」でしたが、今日はもう11月も半ばヽ(゚Д゚;)ノ!!ハヤッ

台風の話をしていたのに、木枯らしの吹く季節ですね。厳しい冬の到来も間近に迫っています。ここでもう一度生活を見直し、風にも揺るがぬ丈夫な身体を作りましょう!

完。

前回までは、回転性のめまいは内耳と関係があり、浮動性のあるめまいは中枢神経系と関係がある、というお話をさせて頂きました。

 

 

 

今回からは「めまい」を東洋医学の見地から見てみます。

ではさっそく始めます!!

 

 

 

東洋医学では、めまいのような揺れ動く症状は、病邪のひとつである「風邪(ふうじゃ)」によるものと考えます。“邪”とはなにか?といいますと、本来、正常だったものが、異常に強く盛んになったものをいいます。

 

 

 

「風」でいえば、普通に吹いている風は何の問題もないのですが、異常な風、例えば季節に反した風が吹いた時や竜巻や台風などの強すぎる風などは、人体に害を及ぼす風、つまり「風邪」となります。この風は体の外側から人体を襲いますので「外風(がいふう)」と呼びます。

 

 

 

そして「外」があるなら「内」がある。

 

 

 

「自然界でおこる現象は、人間の身体にもおこる。」というのが東洋の発想ですから、人間の体内でも風が生まれることがあり、そのため風が吹いたような症状がおこる、と考えます。体内で生まれて内側から影響を及ぼす風なので、こちらを「内風(ないふう)」と呼びます。

 

 

 

内風が吹いたらどうなるのか?

 

 

 

日常感じている自然現象の性質は、そのまま邪の性質と症状になりますので、まるで風が木々を揺らしたり大地を吹き抜けたりするかの如く、人体にしびれ、けいれん、ふるえ、めまい、などの実際に体が動いたり、動くような感覚のある症状が出現します。

 

 

 

そして、内風があると外風の影響を受けやすくなりますので、風の強い春や大きな気圧の変化がおこる台風の時期はよりめまいを感じやすくなるのです。

 

 

 

今回はここまで。

前回の続きですね

どうしてめまいが起こるのか、について書いていきます。

 

 

 

…ですが、その前に

 

 

 

まずは異常を知るには、正常を知ることから始めたいと思います。

 

 

 

頭が今どういう位置にあり、どういう動きをしているかを感じるセンサーは、左右の耳の奥の内耳にあります。

 

~めまいのQ&Aより~

カタツムリによく似た姿のこの装置は「半規管」「平衡斑」「蝸牛」という三つの部位の集合体です。このうち「蝸牛」は音を聴く装置なので「半規管+平衡斑」を合わせたものが平衡感覚のセンサーです。

センサーでキャッチした情報は「前庭神経」を通って小脳や橋や大脳へと伝えられます。小脳では①内耳のセンサーでキャッチした位置情報 ②視覚からの情報 ③筋肉や関節で感じる感覚 を統合整理して、最も適切な運動や姿勢をとるよう指示し、制御します。

この仕組みによって身体のバランスが保たれているのです。

 

 

 

正常な平衡感覚コントロールが分かったところで、次に異常を見てみましょう。「めまい」は、このバランスを維持するシステムのどこかに異常やズレが生じることにより起こります。

 

 

 

そのパターンとしては、

 

①センサーである内耳に異常が生じる

②センサーと脳をつなぐ神経に異常が生じる

③情報を統合して平衡感覚をコントロールする脳に異常が生じる

 

などが挙げられます。

 

 

 

そして、めまいを引き起こす原因がどこにあるのかで症状の出方が変わります。

 

 

 

情報を統合する脳は、頭のまんなかに存在します。これに対して、センサーは両耳の中にあり、センサーと脳は神経でつながっているので、センサーと神経は左右それぞれにあります。

センサーと神経はたいていどちらか一方に異常が起こります。この時起こるのが「回転性のめまい」となります。回転性めまいの場合は、内耳や神経の異常が考えられ、ほとんどが生命の危険がないめまいですが、なかには急性の脳卒中で起こるものもあります。

 

一方、脳は頭のまんなかにあって、左右からの情報を同時に制御しています。ですから、脳に異常が起きた場合は、左右ともいっぺんに異常が出たのと同じ状態となり、この時に起こるめまいが「浮動性のめまい」または「前失神」となり回転は伴いません。

 

 

 

回転性めまい、浮動性めまい、前失神などをきたしうる疾患は前回の記事にあげたものがあります。

 

 

 

 

めまいは比較的よく遭遇する病態ですが、なかには命に関わる危険なものも存在しますので、意識を失う、ふるえやしびれがある、麻痺がある、などの神経症状と一緒にふらつきが起こった場合は、脳の異常が原因の危険なめまいが疑われるので注意が必要です。

 

 

 

これで西洋医学的なめまいに関しては以上となります。

次回からは東洋医学的にみた「めまい」について書いていきたいと思います。

 

続く。

秋になり、世間を騒がせている台風さん。

台風15号、19号は関東に上陸した台風としては過去最強クラスだったそうで、各地に大変な被害をもたらしました。

 

 

 

かつては熱帯で生まれていた台風ですが、地球温暖化の影響で海水温が上昇したことに伴い、日本近海で生まれるようになり、近いとその分パワーも強力となるので、過去にはなかったような被害を出すのだとか。

 

 

 

台風ひとつ取っても、未曾有の気候変動を受けていることがわかりますね。

 

 

 

ところで、東洋医学では“天人合一思想”というものがあり、天(自然)と人間の間には相関関係がある、というように考えます。

 

 

 

もちろん、台風も例外ではありません。

 

 

 

吹き荒れる風をもたらす台風は、人間の身体にも風が吹いたような症状を引き起こすことがあります。

 

 

 

どのような症状が特徴的かというと、主に、めまい、ふるえ、ひきつり、しびれ、など風の動的な性質を表わすような身体の全部、または一部が動いてしまう症状が挙げられます。

 

 

 

心当たりのある方もいらっしゃるのではないでしょうか(-ω- ?)

 

 

 

そこで今回は、この時期起こりやすい「めまい」について取り上げたいと思います。

 

 

 

まず初めに、西洋医学における「めまい」から見ていきましょう。

 

 

 

 

めまいは、広辞苑によると「目眩・眩暈:目が回ること、目がくらむこと。げんうん」と定義されています。ひとくちに「めまい」といっても複数の意味、異なった症状が含まれています。

 

 

 

ではどのようなパターンがあるのかといえば、大きく分けて3つ。

 

 

 

まずひとつめは「回転性のめまい」

自分や周囲のものがグルグル回っているような感覚に陥るめまい。吐き気を催すこともあります。(良性発作性頭位めまい(BPPV)、メニエール病、急性中耳炎、前庭神経炎、突発性難聴、椎骨動脈や脳底動脈の梗塞による循環障害(つまり脳卒中の一種)

 

ふたつめは「浮動性のめまい」

体がふわふわ、ふらふらした感じがして、まっすぐ歩けない、足元がおぼつかない、というめまい。(小脳や橋の腫瘍や変性や炎症、脊髄や末梢神経全体の異常(深部知覚障害)

 

そしてみっつめは「前失神(立ちくらみ)」

しゃがんでいて急に立ち上がると、クラッとするめまい(起立性低血圧、脱水、不整脈、心不全などによる一過性脳虚血発作(TIA)、低血糖や低酸素

 

 

 

 

では、「めまい」はどうして起こるのでしょうか?

 

 

 

…長くなりそうなので、次回に続く!でゎ|゚∀゚)ノ)))) ババーィ |)≡サッ

前回の続きで、頭痛を東洋医学の見地から見てみたいと思います。

 

 

 

東洋医学では、頭痛の原因を大きく3つに分けて考えます。

ひとつは外邪の影響を受けて現れるケース、もうひとつは気血の流れが悪くなって起こるケース、そして気血の不足が原因となるケースです。

 

 

…そんなこと言われても、なんのこっちゃ??ですよね。

 

 

ではひとつずつ説明していきますヽ(`∀´)ゝ

 

 

 

まずは外邪の影響を受けて現れるケースから。

 

 

これは簡単に言えば「外的(自然)環境の変化」によって引き起こされる頭痛です。

 

外的環境の変化によって体に不調を起こす因子のことを ‶ 外邪 ″ とか ‶六邪″ や ‶ 六淫 ″ なんて呼びます。外邪には「風邪(ふうじゃ)」、「暑邪(しょじゃ)・火邪(かじゃ)」、「湿邪(しつじゃ)」、「燥邪(そうじゃ)」、「寒邪(かんじゃ)」等があります。

 

 

うっかり風がよく当たるところに座っていたり寝てしまったりすることで、風邪が体に侵入し、気血の巡りが悪くなることで頭痛が起こります。

 

これは風邪の性質が「陽邪であり、陽位を犯し」ために起こります。

 

わかりやすく言いますと、風はヒューヒューとよく動き同じ場所に留まらず、上行しやすい特徴があります。動的な性格は陰陽で分けると「陽」に分類されるため「陽邪」となります。

そして、風邪は人体を上・中・下に分けたとき「上の部分=みぞおちから上の部分」を襲いますので「陽位を犯す」となり、頭痛や鼻づまり、のどの痛みなどの症状が現れやすいのです。

 

 

さらに風邪は他の外邪とともに合わさって侵襲することもあります。

 

寒邪 + 風邪で風寒頭痛。いわゆる風邪(かぜ)をひいた時の頭痛で後頭部から首にかけて痛みます。

 

湿邪 + 風邪で風湿頭痛。湿はべったりしたスライムみたいなものですから、頭重感を伴う頭痛がみられます。天気痛に多いのはこのタイプになります。

 

熱邪 + 風邪は風熱頭痛。熱っぽく張った感じの痛みで、インフルエンザの時の頭痛のイメージでしょうか。

 

 

 

では次に、気血の流れが悪くなって起こるケース、いってみましょう。

 

 

○「気」が滞る、ストレス頭痛

東洋医学の「肝」は蓄えた「血」を全身に送り、「気」を伸びやかに循環させる臓器です。頭痛は気血の流れが滞ることが原因のひとつとなるため、肝の臓の働きと頭痛には深い関わりがあります。

 

肝は人間関係やプレッシャーなど精神的なストレスの影響を受けやすく、そうしたストレスで肝に負担がかかると、エネルギーである気の流れが悪くなる「気滞」という状態になります。すると意思や感情のスムーズな流れが滞り、鬱々としたりイライラしたりするようになります。

 

気の巡りの停滞は熱を籠らせ、熱は上昇する性質があるため頭部に熱がたまり頭痛、目の充血、口の渇きなどが起こりやすくなります。

 

このタイプの頭痛は緊張したり、ストレスを受けると頭痛がしたり症状が悪化します。片側(両側の場合もある)が張ったように痛みます。その他、めまい、イライラ、不眠、胸や脇の痛みなどを伴うことが多いなどの特徴があります。

 

 

 

○胃腸の弱りによる頭痛

胃腸の弱りや、不摂生な食事も頭痛の要因のひとつです。こうしたことによって体内にドロドロの不要物(湿痰)がたまり、それが体質的に頭部に偏りやすいと、頭の気血の循環が妨げられるため頭痛が起こります。

 

このタイプの頭痛は、雨や湿気が多いと頭痛が起きたり痛みが増幅する、前頭部が重く痛む、お酒や脂っこいものを多く摂った日の後などに悪化しやすい、痰が絡みやすいなどの特徴があります。

 

 

 

○ドロドロ血で血液の流れが悪い、瘀血頭痛

食事の不摂生や冷え、過労でドロドロ血になったり、冷えや過労で血行が悪くなったりすることで頭痛が起こります。高血圧や糖尿病など慢性疾患を患っている方にも多く見られます。また外傷の後遺症としての頭痛の多くはこのタイプです。

 

このタイプの頭痛は、繰り返しやすく、なかなか治りにくい、慢性で痛む部位は固定している、刺すような痛みなどの特徴があります。

 

 

 

ここまでが気血の流れが悪くなって起こるものでした。

では最後、気血の不足が原因となるケースを見ていきましょう!

 

 

○脳の栄養不足による頭痛

脳に栄養が行かず、正常に機能しなくなることで頭痛が起こります。

 

東洋医学で脳は、血や精、そして気という栄養物質によって養われ、正常に働けると考えます。慢性疾患や過労、胃潰瘍などの慢性的なものも含めた出血、分娩、脾胃(消化器系)の不調などで体内の気や血が不足すると、脳も栄養不足の状態に陥ります。それが頭痛を引き起こす原因になります。

 

このタイプの頭痛は、疲労時に悪化しやすい、痛みはそれほど強くないが慢性的に痛む、その他、疲れやすい、顔の色つやが悪い、食欲不振などの症状を伴うことが多いなどの特徴があります。

 

 

 

○元気が足りない、エネルギー不足による頭痛

東洋医学が指す「腎」とは単に尿を作るだけでなく、生命力の源が詰まっている場所です。そして腎には脳を養う「髄(ずい)」が蓄えられており、脳の健康と深い関わりがあると考えます。したがって、腎の不調も頭痛の原因のひとつとなります。

 

このタイプの頭痛は、痛みは空虚な感じでそれほど強くはないが慢性的に痛む、その他、腰の痛み、耳鳴り(ジーという低い音)、疲れやすい、眠りが浅いなどの症状を伴うことが多いです。

 

 

 

長くなってしまいました…説明は以上です。

 

西洋医学の見方とは全く異なるので、「こんなのが頭痛の原因になるのか!?」と思われた方もいるかもしれませんね。

 

東洋医学では、頭痛は頭だけの問題ではなく、身体全体の不調と考えて対処します。頭痛の予防には自律神経を整えることや睡眠の質を高めること、ストレスをためないこと、バランスのよい食事を摂ることなど日常生活の改善が大切です。

 

そして鍼灸は全身のバランスを整えることにより、頭痛の起きにくい体質に改善することが可能です。つまり、根本からの治療ができるということなのです。慢性的な頭痛に悩まれている方は、試してみてはいかがでしょうか。

私の実家がある九州に台風が接近しつつあるようで、自然災害・気象情報には気が抜けない今日この頃です。

 

 

 

ところで、台風が近づくと、頭痛やめまい、関節痛、しびれなどを発症したり、症状が悪化することはありませんか?

 

 

 

その不調は「天気病」や「天気痛」などと呼ばれ、自律神経の不調と密接に関係しています。

 

 

 

「気象病」について、詳しい機序は不明ですが

 

 

 

経験的に、天気の変わり目(気圧変化など)が人体の健康に影響を及ぼしていることは、お気づきの方も多いでしょう。

 

 

 

東洋医学の古典では、すでに二千年以上前から気象によって様々な不調が起こることが書かれており、気象病のような症状にも対応策があります。

 

 

 

そこで今回は、気象病の症状の中でも、悩まされている方が多い「頭痛」に注目してみることにしました。

 

 

 

西洋医学、東洋医学の両見地から「頭痛」の分類と治療について書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

まず西洋医学からみた「頭痛」の分類ですが、国際頭痛学会では頭痛を「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に大別しております。

 

「一次性頭痛」とは慢性頭痛あるいは機能性頭痛と呼ばれるもので、原因となる他の病気がなく、繰り返しおこる頭痛を指します。「二次性頭痛」はくも膜下出血や脳出血、髄膜炎、脳腫瘍など他の病気が原因で起こるもので、命に関わるような頭痛を指します。

 

 

 

ここでは気象病で起こる頭痛、一次性頭痛について詳しくみていきます。

 

 

 

一次性頭痛は主に「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つに分類されます。

 

 

 

片頭痛:

何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起こります。脳の血管が拡張することで、周囲の三叉神経を刺激し、刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して片頭痛を発症します。

 

心身のストレスから解放されて、ホッと気を抜いた時に片頭痛が起こりやすくなります。その他、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども誘因とされています。

 

片頭痛が起こる直前には肩こりが出ることもあり、こめかみから目のあたりがズキンズキンと心臓の拍動に合わせるように痛みます。頭の片側だけが痛いとは限らず両側が痛むこともあり、日常生活に支障がでることもある発作性の頭痛です。

 

体を動かして頭の位置を変えるとき、痛みが強くなる特徴があります。また、頭痛以外に吐き気、嘔吐などの随伴症状があり、光、音、におい、気圧や温度の変化に対して敏感になることも特徴です。

 

時には「チカチカ」光る点が見える(閃輝暗点)などの前触れ症状が見られることもあります。

 

いったん痛みだすと4~72時間続き、1か月に1、2度、多い人では週1回と周期的に繰り返します。

 

治療の主体は薬物療法です。急性期治療と予防療法では使用する薬物が異なります。

アセトアミノフェン、NSAIDs、エルゴタミン、トリプタン、制吐剤などが症状や重症度に応じて処方されます。

 

 

 

緊張型頭痛:

筋緊張性頭痛、筋収縮性頭痛とも呼ばれ、こめかみ辺りの筋肉や、肩や首の筋肉が緊張することで起きます。筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。

 

緊張型頭痛を引き起こす原因は、精神的・身体的ストレスであることが多く、パソコンの操作などで長時間同じ姿勢を取り続けている人に起こりやすい病気です。また、筋肉の緊張ではなく、うつ病など心の病気が原因となる緊張型頭痛もあり、「片頭痛」と併せ持つ人もいます。

 

後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッと締め付けられるように痛みます。一般的に片頭痛より頭痛の程度は軽く、寝込んだり嘔吐するなどの症状はありません。

 

治療は、NSAIDsなどの消炎鎮痛薬などが主となります。また、予防薬として抗うつ薬や抗不安薬、筋弛緩剤などが処方されます。

 

 

 

群発頭痛:

原因には諸説あり、未だメカニズムが解明されていません。

 

片目の奥をえぐられるような激しい痛みが1~2か月間、連日連夜起こるのが特徴です。また、片頭痛は動くと痛みが強くなるのに対し、群発頭痛は激しく動くと痛みが和らぐため、痛い時に暴れたり、壁に頭を打ち付ける方もいるようです。

 

痛みの発作は、1~2か月過ぎるとまったくなくなりますが、通常は半年から2~3年後に同じような痛みが周期的に起こることが多いようです。

 

治療は、スマトリプタン皮下注射や酸素吸入も有効とされています。薬物療法以外には神経ブロック療法がおこなわれることもあります。

 

 

 

 

頭痛の大多数が一次性頭痛に分類されるものですが、医療機関で検査をしても異常が見られないため根本的な治療が難しく、消炎鎮痛剤などを服用して痛みを抑えているという方が少なくないようです。

 

それなら東洋医学は頭痛とどう向き合うのか…

 

次回は頭痛の東洋医学的分類を書いていきたいと思いまっす!

こんにちは。

昨日も残暑、今日も残暑、一体いつになったら涼しくなるんざんしょ?

 

 

…はい。つまらないこと言ってないで、前回の続きを書いていきます!

 

 

 

 

前回は、五節句というものがあり、そのうちの4つまでをご紹介しました。

今日は五節句の最後、9月9日の節句についてです。

 

 

 

 

今はあまりなじみがありませんが、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」です。

 

 

重陽の節句は、「陽」の中で最も大きな数字である「9」がふたつ重なることから「陽が重なる」で重陽とされ、大変めでたい日とされたのです。

 

 

ちょうど菊の花が咲く頃だったので、菊を観賞したり、菊花酒を飲んだり、菊花茶や八宝茶などを頂きながら邪気を祓い、長寿を祈りました。そこから「菊の節句」とも呼びます。

 

 

新暦となった今、9月9日では菊の収穫時期には早すぎるということが、他の節句に比べると影の薄いものになった原因と言われています。

 

 

 

 

菊は古来より薬草として用いられ、頭痛や目の病気に効果があり、寿命を伸ばす力があるとされてきました。

 

 

漢方薬菊花には熱を冷まし、老廃物を排出し毒素を解毒し、炎症を抑えて腫れ物をとり、血の巡りを良くする効果があるとされています。

 

 

特に肝の働きを良くする働きに優れていて、中医学で肝の臓と関係が深いと言われる目にも作用します。目の疲れや乾き、充血などに効果があります。プーアール茶に菊花を入れて菊普(コッポウ)茶として飲む習慣があるそうですが、夏の暑さの名残を取るためにも良いようです。

 

 

 

 

「節句」は季節の節目に五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈り、神様へお供え物をしたり、邪気を祓ったりする行事のことですが、これから迎える季節に対応するための養生の知恵も含まれているものだと思います。

 

 

体調を整える意味でも、季節に合わせた節句の行事を行ってみてはいかがでしょうか。

 

 

もちろん鍼灸治療も季節に合わせた身体作りができる治療法です。

毎年同じ時期に体調を崩される方、ぜひ治療を試してみてくださいませd(´∀`*)ネッ!

先日の九州北部の豪雨では、大変な被害がでましたね。

被害にあわれた方々に対して、心からお見舞い申し上げます。

 

 

毎年、大雨などの自然災害が発生していますね

特に季節の変わり目に多発します。

 

この時期は気圧や天候の変化が目まぐるしく、朝夕の寒暖差もあります。

 

 

このような外部の変化とともに、〝最近、体調に変化が起こっている″と感じ始めている方もおられるのではないでしょうか。

 

 

中医学には「人間は自然の一部」という考え方があります。ですから、自然の急激な変化は人間の体にも多かれ少なかれ変化をもたらし、様々な症状を引き起こすと考えます。

 

 

そのため、昔から人々は、季節による体調の変化に対応するための知恵を残してきました。

 

 

今日はそんな知恵のひとつをご紹介いたします(o゚Д゚)ノィャッホィ♪

 

 

 

 

みなさん、五節句はご存知でしょうか?

 

 

1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日を五節句と呼びます。節句は季節の節目となる大切な日とされます。暦の中で奇数の重なる日を選び、祝い事や様々な行事を行う日だったのです。

 

 

 

では、なぜ奇数が重なる日が選ばれたのか?

 

東洋医学にも通じる「陰陽論」の考え方からきております。

陰陽論では、奇数は「陽」で縁起の良い日、偶数は「陰」で縁起が悪い日と考えます。

 

奇数の月と奇数の日は、奇数(陽)が重なって偶数(陰)に転じるということで、それを避けるために季節ごとの旬の食べ物を食べ、生命力をもらい、その力で邪気を祓う目的で避邪(ひじゃ・魔除けという意味)が行われていました。

 

 

 

その名残は現代でも残っています。

 

1月7日は人日の節句で七草粥を食べ、3月3日は上巳の節句(桃の節句、ひな祭り)、5月5日は端午の節句、7月7日は七夕の節句、そして9月9日は…

 

 

9月9日は………

 

 

 

長くなりそうなので、この続きはまた次回ということに。

 

でゎ|゚∀゚)ノ)))) ババーィ |)≡サッ