2019年 2月

暦の上では春がたちのぼり、温和な陽気が日に日に増して、草木が芽生え、ウキウキした雰囲気が漂い始めています。

 

・・・が、花粉も漂い始めているようですねガク((( ;゚Д゚)))ブル

 

 

そこで今日は「花粉症」について書いてみたいと思います。

 

花粉症は特定の花粉に対するアレルギーが原因で鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状が出現します。

アレルギーとはおなじみの言葉ですが、免疫反応が過剰に起きてしまう状態をさします。

 

ところで、花粉にさらされても花粉症の症状が出る人と出ない人がいますね。

花粉症は花粉ばかりが悪者ではないようです...

 

 

東洋医学では、花粉症は肺(呼吸器系)や脾(消化器系)の機能が落ちて、衛気(体表を外敵から守るバリアエネルギー)が弱まることが花粉症の原因と考えます。

体内の水分代謝が悪く、体の防御力が弱い人が症状を発症するということです。

 

水分代謝は暴飲暴食やストレスなどで悪化し、体内に余分なお水が蓄積されます。

この余分なお水は体の正常な働きを低下させ、防御力も低下させる原因になります。

そこに花粉などの邪気が侵入して引き起こされるのが花粉症です。

 

つまり東洋医学では、花粉症の原因は体の内部(体質)にあるとしています。

 

 

花粉症で「生活習慣を見直そう!」と考える人は少ないですが、症状を軽減させるためには生活習慣の改善で自分の体質を少しでも変えることが必要です。

 

体質改善には鍼灸も有効な治療手段となります。花粉症で悩まれている方は鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?d(ゝ∀・*)

 

 

次回は、当院で行っている花粉症の耳鍼治療について書きたいと思いますので、お楽しみに!

こんにちは。今日もいいお天気にめぐまれましたね。

陽射しはすっかり春のやわらかさをたたえていました。

 

さて、今日は前回書いた「節分に豆まきをする理由」と「豆まきの意味」の続きです。

 

豆まきには「邪気(鬼)を追い払う」という意味があることはお話ししました。

この「鬼」も実は陰陽五行説と関係がありますよ、という話をいたします。

 

鬼と聞いて多くの人が思い浮かべるのは「頭に角、口に牙、赤や青などカラフルな身体に、虎柄のシマシマパンツ」という姿でしょう。

 

これは陰陽五行説の「鬼門」と関係があります。

 

昔の中国では、方角を十二支を使った方位で示す習慣がありました。

(北が「子(ねずみ)」、東が「卯(うさぎ)」、南が「午(うま)」、西が「酉(とり)」となります。)

鬼の出入りする鬼門は北東にあたり、十二支に当てはめると「丑(うし)」と「寅(とら)」の方角になります。

そのため、鬼には牛の角があり、虎のパンツ姿なのだそうです。

 

ちなみに、「鬼」がいるとされる「北東」の「鬼門」に対し、その反対の南西を「裏鬼門」と呼びます。

この方角には干支では「申(さる)」、「酉(とり)」、「戌(いぬ)」がいるとされています。

ここから、鬼退治で知られる桃太郎の物語で、お供となった動物が「さる」、「きじ」、「いぬ」になったとされるそうです。

 

また、赤鬼や青鬼、黒鬼…とカラフルな身体の色は、人間の煩悩を表しているとか。

 

2月のイベントとしてはバレンタインに押され気味の感がある節分ですが、東洋医学に携わる者として大事にしなけれならない行事だな、と思いふける立春の夜でした。(遅いよっ!!\(゚ロ゚ ))

こんにちは。

年が明けたと思ったら、あっという間に1月が終わってしまいましたね。

久し振りのブログ更新。再開を待ち望んでおられた方も、そうでない方も…

これからちょくちょく更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、2月3日は節分ですね。節分と言えば豆まきですが、豆まきの風習は東洋医学にも通じる〈陰陽〉や〈五行〉などの東洋思想と関係があることはご存知でしょうか?

 

◎節分とは?

「節分」には「季節を分ける」という意味があります。季節を分ける日は1年間に4回あり、立春・立夏・立秋・立冬の各前日のことを「節分」と言うのです。中でも立春の前日は厳しい冬の季節を乗り越えた節目の日であり、春は新しい年の始まりでもあることから重要視されるようになり、立春前の節分がメジャーとなり現在に至っているようです。

 

◎節分と豆まきについて

節分の豆まきは平安時代頃から宮中行事として行われていた儀式が起源となっており、室町時代には民間行事として節分に豆をまいて鬼を払うという風習が定着しました。

 

鬼を追い払うというのは中国から日本に伝わった風習で、冬から春に向かう節分はちょうど陰から陽に移る季節です。季節の変わり目には邪気(鬼、魔物)が生じると考えられていました。陰陽五行説では豆や鬼、疫病は「金」にあたります。

 

五行説では、お互いに助け合う関係と、互いに対立する関係があり、「金」と対立関係にあるのは「火」にあたります。

 

ですから、「金」を退治するために「火」で炒った豆を「金」である鬼に投げつけることで、鬼や病に打ち勝つという意味があります。

 

他にもまだ節分と陰陽五行とが関連するところがあるのですが、それはまた次回にします^^