2017年 7月

梅雨が明けた途端にぐずついた天気が続いていますね。
蒸し暑いのは体に負担がかかるものです。

みなさん暑さをしのぐために、エアコンや扇風機を使用したりしていると思いますが、
その風を直接、体に当てていると体の異変が出てくることがあります。

その症状の1つに俗にいう“五十肩”というものがあります。
正式には肩関節周囲炎といい、原因のわからない肩の痛みと運動制限を伴うものを
指します。

一般的に手を上にあげて長時間作業した後に症状が現れるといわれますが、
結構、今の時期になり始める方も多いです。
というのも、肩付近にエアコンなどの風があたる場所に長時間座っていたりしていて、
最初は重だるかったものが、だんだん痛みが強くなってきて、動かしたときはもちろん、
夜、寝ているときでも痛くて目が覚めてしまうなんてことも起きるのです。

海外ではFROZEN SCHOULDER(凍結肩)と呼び、強い運動制限のことを示していたりします。

痛みの強い炎症期(急性期)には安静を図り、あまり動かさず(2週間~2か月程度)、拘縮期(慢性期)に
移行したら、温めたり、症状にあわせて肩へのリハビリを開始し、さらに回復期には肩の拘縮予防と
可動域の確保をおこなっていきます。

五十肩は6か月から人によって1、2年間症状が続く方もおり、また拘縮を残してしまい、肩の動く角度が
あまりでなくなる方もおります。痛みがなくなるとリハビリは大変なのでやめてしまう方も多く、拘縮を
残す要因の1つとなります。

重要なことは、治療の時期を見誤らず、どの筋肉、関節が問題なのかを見極め、それに合わせたリハビリを
きちんとすることです。そうすることで症状改善の期間短縮や拘縮残しを防止します。

当院では、炎症期のテーピングなどの固定や慢性期の運動療法、回復期のリハビリや体操指導などを
積極的におこなっております。
治療は時期を逃さず、おこなっていくことが大切です。
症状が気になっている方はご来院下さい。

こんにちは!茨田です!

梅雨明けしましたねっ
一つ前のブログに書いてある三伏天灸が始まりますね

三伏天灸が始まったということで今回はお灸について書こうかなと思います。

灸治療も針治療と同じで身体に刺激を与えることで病気の治療や予防を行います。
針治療との違いは、針治療が針の機械的刺激を与えるのに対し、灸治療は もぐさ により温熱的刺激を与えることです。温熱的刺激により、局所を温め循環を改善する効果を得ることができます。
灸治療に使う もぐさ は蓬(よもぎ)の葉から作られます。蓬は殺菌、消炎、保湿効果にすぐれ、止血剤としても用いられてきました。

灸治療は
増血作用(赤血球を増やし血流をよくする)、
止血作用(血小板の働きをよくし、治癒の促進を促す)、
免疫作用(心機能を亢進させたり、血管の収縮力を増強)
の3つの効果があるといわれます。
この3つは特に灸治療で高い効果がみられます。

そして当院ではこの灸治療を無痕灸という、灸痕を残さず、心地よい温熱刺激で効果的な生体反応を期待する灸法を使いますので火傷の心配はほとんどありません。

ぜひ灸治療をこの機会に受けてみてはいかがですか。

この言葉は中国の古典に書いてある言葉でして、今の時期、梅雨が明けてから立秋までに、決められた期間に集中して継続的にお灸の治療を受ければ、冬場に罹りやすい病気を予防できるという考えがあるんだそうです。

このことを中国の言葉で、防衰老や保健防病と言うそうです。

漢字の通り、健康を保ったり、病気を防ぐという意味になります。

そのお灸の名を『三伏天灸』と言います。

中医学においては、『温陽利気  駆伏寒邪  温補脾腎』という効果です。

―梅雨明けから立秋にかけての時期は、一番陽の気が高まるので、その時期に陽の気をお灸で十分に身体に取り入れていれば、冬場寒い中でも、陽の気が不足して、寒さが原因で起こる病に罹りにくくなるという考えです。

そうすることで、1年間元気に過ごそうと言うことだそうな!!!

皆さん!この時期を逃さず、治療してみませんか???

適応

1、虚弱体質、高齢者、風邪を引きやすい人

2、持病、慢性的な痛みを持つ人

3、過敏症、冷え症、喘息、鼻炎など

4、胃腸の弱い人

使用するツボ

大椎、身柱、肺兪、膏肓、命門、中かん、関元、神厥、足三里。