2019年 8月

8月11日(日) ~ 8月18日(日)は、夏季休診日とさせて頂きます。
尚、8月19日(月)からは平常通り診療致します。

今年は大暑過ぎての梅雨明けでしたね。

「大暑」とは、暑さが極限に達するとき、と暦便覧にあります。急激な暑さに身体を冷やしたくなりますが、冷たいものの食べ過ぎ、飲み過ぎは体調を崩す原因ともなりますので十分ご注意くださいませ(*´∇`)ノ

 

 

 

では、さっそく本題に…

 

 

先日、本屋で目に留まった「胎児のはなし」という本。

 

 

この本にそそられたのには理由がありまして、

 

 

先月中ごろ、私の妹に赤ちゃんが生まれたのです。

 

 

これをきっかけに赤ちゃんへの理解を深めよう!と思って本を読み始めたのですが、面白く、ためになる本だったのでご紹介いたします。

 

 

 

本書は、胎児の超音波検査を日本で先駆的に取り入れて研究してきた産婦人科医で長崎大学病院長の増崎英明教授が、ノンフィクションライターである最相葉月氏と対談するかたちで、胎児研究の歴史とその最前線を解説する内容となっています。

 

 

実は胎児を見ることが出来るようになったのはつい最近、ほんのここ数十年のことだそうです。

 

 

1970年-1980年代、超音波技術によってついに胎児の存在を見ることができるようになりました。この超音波技術ですが、元をたどれば1912年豪華客船タイタニック号の沈没事故がきっかけで研究が始まり、人間に初めて使われたのは第二次大戦後の日本製の魚群探知機だったそうです。

 

 

 

では、おなかの中をのぞくことができなかった時代には、どうやって性別を判断していたのでしょうか?

 

 

調べてみました。

 

 

○産み分けカレンダーで…

今から約700年以上前(元の時代)に発明されたもので、妊婦さんの数え年と受胎した月から男女の出生を占います。当時の出生記録の統計を元に作成され、いまだに使用されています。

 

 

○妊娠中に変わる食事の好みで…

妊娠中に、酸っぱいものを好めば男の子、甘いものを好めば女の子。

 

 

○おなかの形で…

おなかが前に突き出していれば男の子、丸く横にも広がっていれば女の子。

 

などなど、色々な方法で男女の判断をしていたようす。昔は今より後継問題などが強くあったでしょうから、男女どちらの赤ちゃんが産まれるかには強い関心があったと思われます。

 

 

さて、ここまでは俗説で言われているものでしたが、東洋医学では男女をどう見分けるのか、というと

 

 

東洋医学独自の診断法のひとつである、「脈診」という方法を使って判断します。

 

 

東洋医学にも通じる「陰陽論」では、万物は「陰」と「陽」に分類されると考えます。例えば、月が陰なら太陽は陽。下が陰なら上は陽。右が陰なら左が陽。そして女性が陰で男性が陽。

ですので、左右の脈を比べて、左の脈が盛んになると男の子、右の脈が盛んになると女の子、として考えます。

 

 

これは実験してみたくなりますね!

 

 

 

…話が脱線しました。本筋に戻します。

 

 

本には、性別だけではない!超音波検査によってわかってきた胎児の生態やDNA解析技術によって判明した衝撃の発見!(本当に衝撃です…)などなど胎児にまつわる「へぇ~」な話が盛り沢山となっております。

 

 

さらに、今日本でも社会問題化しつつある新型出生前診断(NIPT)についても先生が率直に語っており、最先端の生殖医療について考えるきっかけとなります。

 

 

ぜひ皆さんにも考えて頂きたい…

 

 

 

と、姪っ子誕生記念に書いた記事ですが(*゚ー゚)>テヘ

「胎児のはなし」は胎児に関する目から鱗な情報が満載です。出産経験のある人も、ない人も、楽しくてためになる本なので興味のある方はぜひ読んでみてくださいね~

 

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