憂い日旅立ち

今年の桜は、例年に比べて開花が早いですね。このところ年々早まっているようです。

 

 

桜は咲き始めると1週間くらいで満開を迎えて、その後1週間くらいが最高の見ごろだといわれます。東京では14日に観測史上最も早く開花し、22日に満開になっています(さくら開花予想2020 公式HPより)

 

 

ちなみに桜の散る時期は、開花日からおおよそ3週間後だそうで、今年は4月5日が桜のシーズンの終わりとなります。

 

 

 

「さまざまの事思ひ出す桜かな」(松尾芭蕉)

 

 

……芭蕉ではないですが、私にとっても今年は桜に重ねて色々なことを思い出す春となっております。

 

 

と、いいますのも

 

 

私はこの3月をもって邱針灸専門院を卒業させていただくことになりました。

 

 

2018年の9月からお世話になり始め1年6カ月という短い期間ではありましたが、鍼灸というものの凄さ、素晴らしさを目の前で見て参りました。

 

 

どうしたらこんな治療ができるようになるのだろう…

 

 

その成果に至る道筋というのは、けっこう淡々としたものであってドラマチックではありませんでした。

院長は人を診て、記録して、考察して、改善して、ということを毎日手を抜かず丁寧に行っており、自身の健康状態もプロフェッショナルとしての日々の実践に投影されるとの考えから、普段の生活にも気を配っています。

すべては、病む人に「最高の治療」を常に提供するため。

 

 

院長の鍼灸治療に対する姿勢を間近で学ばせて頂けたことは、今後の私の鍼灸人生にとって大きな財産です。不肖な弟子でしたが、先生の背中を追いかけて新しい場所で精進いたします。

 

 

そしてすべての患者さんからも多くの事を学ばせて頂きました。

 

 

邱針灸専門院で仕事ができたのは、皆さまのおかげです。

本当に本当にありがとうございました。

 

 

コロナウイルス感染拡大で憂い日が続いておりますが、皆さまのお元気な日々を心からお祈りいたしております。