五十肩のリハビリ

梅雨が明けた途端にぐずついた天気が続いていますね。
蒸し暑いのは体に負担がかかるものです。

みなさん暑さをしのぐために、エアコンや扇風機を使用したりしていると思いますが、
その風を直接、体に当てていると体の異変が出てくることがあります。

その症状の1つに俗にいう“五十肩”というものがあります。
正式には肩関節周囲炎といい、原因のわからない肩の痛みと運動制限を伴うものを
指します。

一般的に手を上にあげて長時間作業した後に症状が現れるといわれますが、
結構、今の時期になり始める方も多いです。
というのも、肩付近にエアコンなどの風があたる場所に長時間座っていたりしていて、
最初は重だるかったものが、だんだん痛みが強くなってきて、動かしたときはもちろん、
夜、寝ているときでも痛くて目が覚めてしまうなんてことも起きるのです。

海外ではFROZEN SCHOULDER(凍結肩)と呼び、強い運動制限のことを示していたりします。

痛みの強い炎症期(急性期)には安静を図り、あまり動かさず(2週間~2か月程度)、拘縮期(慢性期)に
移行したら、温めたり、症状にあわせて肩へのリハビリを開始し、さらに回復期には肩の拘縮予防と
可動域の確保をおこなっていきます。

五十肩は6か月から人によって1、2年間症状が続く方もおり、また拘縮を残してしまい、肩の動く角度が
あまりでなくなる方もおります。痛みがなくなるとリハビリは大変なのでやめてしまう方も多く、拘縮を
残す要因の1つとなります。

重要なことは、治療の時期を見誤らず、どの筋肉、関節が問題なのかを見極め、それに合わせたリハビリを
きちんとすることです。そうすることで症状改善の期間短縮や拘縮残しを防止します。

当院では、炎症期のテーピングなどの固定や慢性期の運動療法、回復期のリハビリや体操指導などを
積極的におこなっております。
治療は時期を逃さず、おこなっていくことが大切です。
症状が気になっている方はご来院下さい。