睡眠健康週間

3月18日は睡眠の日

精神・神経科学振興財団は、世界睡眠医学協会が定めた「世界睡眠デー(3月18日)」と日本独自の「睡眠の日(9月3日)」を合わせて、春と秋の年2回を「睡眠の日」としているそうです。

 

さらに、その前後の各1週間は、改めて睡眠を考えよう、という睡眠健康週間と呼んでいます。

 

 

睡眠といえば、春は「春眠暁を覚えず」ですが、「暁まで眠れず」の方も多いようで

日本人を対象にした調査では5人に1人が不眠に悩まされているとか。

 

患者さんからも「眠れない」とのお声はよく聞きます。

 

そこで今日は、不眠症について書いていきたいと思います。

 

 

現代医学的には、不眠症の定義として

 

①:入眠障害、中間覚醒、熟眠障害、早朝覚醒の訴えがある

②:①の愁訴が週2回以上かつ、1ヶ月以上続いている

③:苦痛もしくは日常活動に影響を与えている

 

上記の3つの条件を全て満たす必要があります。

 

 

原因としては大きく5つあり、

 

・環境要因:周囲の騒音、暑さや寒さ、明るさなど
・生理的要因:時差ぼけや、交代制の勤務などで昼夜が逆転することなど
・身体的要因:病気や、それに伴う痛みなどの症状によって引き起こされる
・精神的要因:悩みや心配事、精神的なストレスなど
・生活習慣要因:過度の飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取、薬の副作用など

 

が、挙げられます。

 

 

主な治療法としては、

・薬物療法

睡眠薬。抗不安剤や精神安定剤が処方されることもある。

 

・非薬物療法

 不規則な生活習慣や、就寝前の飲食、嗜好品についての改善指導があり、それでも効果がみられないようであれば、高照度の光を照射することで、ずれてしまった睡眠のリズムを正しいものに変える《高照度光療法》や、認知行動療法のひとつである就床時間と実際に身体が要求する睡眠時間との差を減少させることを目的とした《睡眠制限療法》など

 

の二つ。

 

 

 

睡眠薬を服用することへの抵抗感からか、不眠で医師を受診する方は意外にも少ないようです。

現に睡眠薬には、翌朝への眠気の持ち越しや、健忘などの副作用があります。また薬物の連用による依存性や、量を増やさないと効かなくなってくる耐性なども表れます。

 

睡眠薬は飲みたくない。けれど、満足のいく睡眠をとりたい…

 

じゃあ、東洋医学ですね(☆ω☆)゚

 

次回、不眠症を東洋医学から見てみたいと思います。

 

つづく。