こんにちは。
昨日も残暑、今日も残暑、一体いつになったら涼しくなるんざんしょ?
…はい。つまらないこと言ってないで、前回の続きを書いていきます!
前回は、五節句というものがあり、そのうちの4つまでをご紹介しました。
今日は五節句の最後、9月9日の節句についてです。
今はあまりなじみがありませんが、9月9日は「重陽(ちょうよう)の節句」です。
重陽の節句は、「陽」の中で最も大きな数字である「9」がふたつ重なることから「陽が重なる」で重陽とされ、大変めでたい日とされたのです。
ちょうど菊の花が咲く頃だったので、菊を観賞したり、菊花酒を飲んだり、菊花茶や八宝茶などを頂きながら邪気を祓い、長寿を祈りました。そこから「菊の節句」とも呼びます。
新暦となった今、9月9日では菊の収穫時期には早すぎるということが、他の節句に比べると影の薄いものになった原因と言われています。
菊は古来より薬草として用いられ、頭痛や目の病気に効果があり、寿命を伸ばす力があるとされてきました。
漢方薬菊花には熱を冷まし、老廃物を排出し毒素を解毒し、炎症を抑えて腫れ物をとり、血の巡りを良くする効果があるとされています。
特に肝の働きを良くする働きに優れていて、中医学で肝の臓と関係が深いと言われる目にも作用します。目の疲れや乾き、充血などに効果があります。プーアール茶に菊花を入れて菊普(コッポウ)茶として飲む習慣があるそうですが、夏の暑さの名残を取るためにも良いようです。
「節句」は季節の節目に五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈り、神様へお供え物をしたり、邪気を祓ったりする行事のことですが、これから迎える季節に対応するための養生の知恵も含まれているものだと思います。
体調を整える意味でも、季節に合わせた節句の行事を行ってみてはいかがでしょうか。
もちろん鍼灸治療も季節に合わせた身体作りができる治療法です。
毎年同じ時期に体調を崩される方、ぜひ治療を試してみてくださいませd(´∀`*)ネッ!